今日は Breakdown のエピソード #7「Kunal Nayyar: Stay Present & Know Yourself」から紹介します。
※注:黒いボックスは英語の解説です。内容だけ先に読みたい方は黒いボックスを飛ばして読んでください。
ゲストの Kunal Naayar はアメリカで大ヒットしたコメディショー「The Big Bang Theory(以下、TBBT)」で Raj(ラージ)役を演じた俳優さんです。ホストの Mayim も TBBT で Amy Farrah Fowler(エイミー・フェラ・ファウラー)役を演じているので、Kunal と Mayim はかつての共演者で今も友人です。 二人の感じからとてもよい友人関係を築いていることがわかります。
このエピソードでは Kunal が深い言葉をたーーーーーっくさん残しているので、何回かに分けて連載したいと思います。
最初に私が取り上げたい内容は、「演じる」ということについて Kunal が話している内容です。
Mayim の質問(9:09)
What is it like doing drama? Like I don't know you as a drama actor because you know I worked with you exclusively in this comedy world where you got to be physical and you got to be funny. I am curious what that's like sort of stepping into a different role literally.
Kunal のこたえ(9:22)
When it comes to acting, truth is truth, right. It doesn't matter (if) whatever character you're playing. It doesn't matter what you are doing. You're ultimately trying to discover the truth in a moment. I think that's what's most exciting about being an actor.. is that you're trying to discover the truth in present time circumstances. So for me, it's just more of the same to be honest.
どうでしょう?聞き取れましたか?(^^)
Mayim の質問から訳していきましょう。
「ドラマをやるのはどんな感じですか?というのも、私はドラマ俳優としてのあなたを知りません。あなたとはコメディの世界でしか共演したことがありませんから。コメディであなたは好色で面白いキャラクターを演じましたよね。なので、まったく違う役に取り組むというのはどんな感じなのか興味があります。」
英語解説! What is it like? という表現はインタビューでは特によく出てきますね。それはどんな感じですか?という意味です。like の後に to 不定詞または動名詞(~ing)をつけると、「(その動詞)をすることはどんな感じですか?」となります。例:What is it like to become a mother? は「お母さんになるのはどんな感じですか?」という意味ですね。~ing 形を使って What is it like becoming a mother? と言っても意味は同じです。 I am curious ~ は文脈によって「~が気になる」「~に興味がある」「~について知りたい」と訳します。curious は形容詞で、好奇心の強い、知りたがり屋という意味があります。ちなみに、絵本「おさるのジョージ」の原題は「Curious George」です。ジョージは好奇心が強いですからね (^^)。使い方としては、最初に紹介した What is it like と組み合わせて、I am curious what it is like to live in Hawaii.(ハワイに住むのはどんな感じか気になる) ということもできます。 |
続いて、Kunal のこたえを見ていきましょう。
「演技に関しては、真実は真実です。何の役を演じているかや、何をしているかは関係ありません。究極的には、俳優はその瞬間に真実を見つけ出そうとしているのです。俳優の醍醐味は、今この瞬間に真実を発見することだと思うんです。だから、私にとっては、正直言って(ドラマをやることはコメディをやることと)同じです。」
英語解説! When it comes to ~ は決まった言い回しで「~に関して言えば」「~のことになると」という意味です。最後に出てくる more of the same という表現も決まった言い方で「ほぼ同じ」「同じものがさらに続く」という意味です。このフレーズを分解して、"同じもの(the same)" の ”もっと(more)”ととらえるとわかりやすいでしょうか。「かわり映えしない」と訳されることもよくあります。 |
演じるということは、その役として今この瞬間に真実を見つけ出す作業である。Kunal のこの言葉は一般人の私には意外なものでした。ところが、日本のスーパースター星野源(私は星野源の大ファン)も同じようなことを言っていましたね。確か、演じていると自我を忘れ、その感覚が気持ちいい、といったようなことを話していました。その瞬間の真実を見つけるには自我(エゴ)はいらないと解釈すると、とても興味深いです。 ※星野源さんの発言ですが、一言一句正しく覚えているわけではないのでご容赦ください (^_^;)
この先も、Staying present についてとても深い発言が出てきます。
その内容は次のブログで!
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